春に予想した秋冬トレンドの「赤」は来たのか

5月8日号の2017-18年秋冬バッグ&シューズトレンド特集では「赤が来る!」と予想した。そこでシーズン本番に、バッグやシューズだけでなく、全般的に「赤」は人気カラーとなっているのか?マスブランドからガールズブランド、アパレル、セレクトショップ、百貨店まで聞いてみた。

結論から言うと、「爆発的なヒットとはなっていないが、アクセントカラーとして売れているアイテムも多い」ということだ。「秋冬の定番として、差し色に使うのに安定して人気」(ユナイテッドアローズ UNITED ARROWS)、「気分を盛り上げるカラーとして好評」(ジーユー(GU))、「差し色としてボルドーから鮮やかな赤までヒット」(グローバルワーク(GLOBAL WORK))などの声が上がる。意外なのが、バッグやシューズといった雑貨よりは、洋服で差し色として取り入れているケースが多いことだ。例えば、阪急うめだ本店では、「CH キャロリーナ ヘレラ(CH CAROLINA HERRERA)」や「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の赤いウエアが好調で、年代別では「50~60代にはニットセットアップやケープコートが、30~40代はブラウスやドレスなどで、コーディネートの一部に取り入れられている」という。

その他、「トラッド・英国調の流れから英国国旗のイメージカラーである赤は好調。ピンクやブルーも展開しているニットは、赤が一番売れている」(ジャーナルスタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD RELUME))。「強化していたカラーではないが、ニットでは一番売れている型があった。ボルドーより暗いトーンの赤が人気」(マーキュリーデュオ(MERCURYDUO))、「多色展開のアイテムは、キャメルやグレーに比べて赤が倍の数量で動いた」(ラブレス(LOVELESS))と、多色展開では赤が動くケースが目立つ。さらには、「デザイン性が加味されたアイテムが売れ筋」(エポカ(EPOCA))、「赤の色味が落ちついていて大人の女性がまといやすいワンピースが動いた」(フレイ アイディー(FRAY I.D))というブランドもあった。また雑貨でも「赤」が売れたブランドもある。「長財布やコインケースで一番人気のカラーが赤」(コーチ(COACH))、「秋冬新作の“ロンシャン マドレーヌ”の赤のバッグは、ややオレンジの入った赤で人気」(ロンシャン(LONGCHAMP))という。若年層から年配まで幅広く「赤」を取り入れているようだ。

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